日本人と中国人の究極の違い
今日は、中国人の人間関係についてお話しようと思います。今回も日本人と対比しながら、中国人の特徴を見ていきます。
日本人にとって人間関係で一番重要なのは、ずばり相手に迷惑をかけないことです。日本人同士の人間関係で相手に迷惑をかけると、すぐ相手からうざがられたり、人間関係の中でハブられたりするので、日本人は極力相手に迷惑をかけないようするし、いつも他人の目ばかり気にして小心翼々としています。
それに対して、中国人は全く逆で、友達だったら迷惑を掛け合うのはむしろ当たり前だと考えているふしがあります。もっと具体的に説明してみましょう。例えば、日本人同士外で食事をするときはワリカンが基本で、奢ったり奢られたりは普通しません。しかし、中国人は奢ったり奢られたりを互いにかわりばんこで行うのが普通です。もっと端的に言うと、常に相手を利用し、相手から利用される関係を築くことを好みます。
中国人はこのような言わばwinwinの関係を複数人と同時に結びます。中国大陸はもともと福祉など皆無の厳しい社会環境であり、歴史を通じて相互互助組織が発達してきた風土なので、見知らぬ人に対してはとことん冷たいし無礼であるが、仲間同士は親身になって助け合うという精神があります。
一方で、ずるい人間はどこにでもいるもので、こういう中国人の精神性を悪用して、友達のフリをして一方的に相手を利用しながら、自分は一切相手を助けないタダ乗り行為をする不届き者も多くいます。これを中国語で白嫖 bai2piao2といいます。
一般に中国人との人間関係は距離が縮まるのも速いが、関係が解消されるのも速いです。気軽に話しかけてきて仲良くなったと思えば、利益にならないと思われて無視されるのも速いです。それに対して日本人はそもそも人間関係を築きません。せっかく良い縁があって見知らぬ人と仲良くなっても、その場限りの人間関係で終わらせるので人脈が広がりません。それとは対照的に、人脈とコネを最大限に活用して生きるのが中国人です。
一方集団になると日本人は強い団結力を示します。これに対して中国人は自己主張が強く、皆自分の利害を優先して勝手なことをするので団結心がありません。オリンピックで中国が強いスポーツは卓球であり、個人競技です。それと比べて、チームワークの悪さが足を引っ張ってか中国のサッカーは国際的にみてかなり弱いです。そのせいか、普段は反日の中国人もワールドカップのときは日本チームを応援します。同じ黄色人種だからということらしいです。
しかし、日本人の集団性はときに陰湿なイジメとして現れます。集団の秩序を乱す異分子を全員で排除しようとする力が働くからです。中国にもイジメはありますが、私が見る限り日本のほうが陰険で激しい印象です。
わたしが個人的に中国が大好きで精神中国人を自任している理由は、ずばりこの人間関係です。中国人との厚く固い友情に比べれば、日本人との人間関係なんてうわべだけのおためごかしみたいなものです。わたしは帰国してもう8年になります。その間できた日本人の本当の友人はほんの一人か二人ですが、私のWeChatには数千人の中国人の名簿があります。もちろんそのすべてが親しい友人なのではありませんが。
こういう理由で、中国に行った後で意外な生きやすさを感じ、日本社会の生きにくさを痛感して日本に帰りたくなくなる邦人はかなり多くいます。私自身は中国の魅力に感じ入って、中国のSNSで中国が素晴らしいと率直に発言しているのですが、疑い深く、ペテン師が多い社会で生きる中国人からは、チャイナマネー目当ての発言だと見なされているのが、いかにも残念です。