Limaoの中国裏事情ブログ

早稲田大学卒業、東洋大学大学院中退、2015年中国は湖北省の武漢大学に語学留学、2016年現地企業のサラリーマンを経て帰国。その後はフリーランスの日中翻訳者として東京を拠点にタイや台湾などでノマドワーカーしてます。 日本にいてはなかなか分からない中国大陸や台湾、香港などの実際のありさまをレポートします。中国語や台湾語の学習情報も更新していく予定。乞うご期待!

本場の中華料理は激辛

皆さんは本場の中華料理を食べたことがあるでしょうか?

日本で言う中華料理は中国語では中国菜(zhong1guo2cai4)と言います。菜(cai4)は料理の意味です。でも、最近は日本語の影響で料理(liao4li3)という場合も増えています。

日本人がイメージする中華料理ってラーメンとか餃子、八宝菜、冷やし中華なんかですよね。

実際にはこれらの日本流の中華料理はアメリカの回転寿司のカリフォルニアロールみたいなもんで、本場とはだいぶ違います。

これらは主に戦時中中国大陸に渡った日本人が、引き上げ後日本でお店を開き、中国の料理を真似てつくったものがルーツとなっています。

それに対し本場の中国料理では例えば焼き餃子は食べません(水で煮た餃子が主流)。また、ラーメンは回民(中国のイスラム教徒)がつくる兰州拉面(lan2zhou1la1mian4)が有名ですが、日本のものとはだいぶ違います。

日本ではあまり食べない羊肉を多く使います。

中国は広いので地方にもよりますが、概して唐辛子を多く使い、味が濃厚なのが特徴です。

日本料理が素材の味を活かすことを主眼におくのに対し、中国菜は人工的に味を付け加えるという感じで、料理に対する発想が違います。

日本人にとってはゲテモノかもしれませんが、カエルや犬肉(朝鮮族の料理)なども食べます。一方で、中国人は生魚は日本料理店のものを除いて全く食べません。なので、生魚が苦手の人は多くいます。

豚肉は红烧肉(hong2shao4rou4)といって角煮みたいにして食べます。

特に私がいた湖北省は辛いものが多かったです。一般に川菜(chuan2cai4,四川料理)と湘菜(xiang1cai4,湖南料理)は辛いので有名です。

これらの本場の料理は東京でも味わうことができます。

東京は中国系住民が非常に多いので、最近では彼ら向けの本格的な中国料理店が多く営業しており、料理人や店員さんも中国人なら、注文している客も全部中国人ばかりです。値段は日本の物価に合わせてやや高いですが、味は本場よりも美味しいと評判です(日本で手に入る材料が良いから)。池袋や新宿に多いので行ってみましょう。ちゃんと日本語も通じますので大丈夫です。

以下の写真は今日高田馬場で食べた本場の四川料理です。二人で食事して、酒とご飯のおかわりもつけて約6000円でした。

 

 

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