Limaoの中国裏事情ブログ

早稲田大学卒業、東洋大学大学院中退、2015年中国は湖北省の武漢大学に語学留学、2016年現地企業のサラリーマンを経て帰国。その後はフリーランスの日中翻訳者として東京を拠点にタイや台湾などでノマドワーカーしてます。 日本にいてはなかなか分からない中国や台湾、香港などの実際のありさまをレポートします。中国語や台湾語の学習情報も更新していく予定。乞うご期待!

狂乱の11月11日「双十一節」ショッピングデイ

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双十一节

皆さんは11月11日が何の日かご存知でしょうか?

日本ではあまり馴染みがないのですが、この日は中国では双十一节(shuang1shi2yi1jie3)、二つの11の日と言って、最近ではちょっとしたお祭り騒ぎの日なのです。

11/11は元来、1が四つ並ぶことから单身(dan1shen1,恋人も結婚相手もいない状態、シングル)の日と呼ばれていました。ところが中国の大手オンラインショッピングサイト淘宝(tao3bao3、タオパオ)がこれに目をつけて、この日に大規模セールを行ったことから、中国では购物节(gou3wu4jie3,ショッピングデイ)として知られるようになりました。

この日は多くの商品が割引され、五折(wu3zhe3, 5割引)などで販売されます。

もともと中国ではオンラインショッピングが大人気です。

中国では道路が安全でなく、街も汚いので、外出はとかく疲れるものです。そして実店舗の商店では店員のサービス態度が非常に悪いので、買い物一つするのにも大変苦労します。これに対して、オンラインショッピングは、値段も安く家にいながら欲しい物をすぐ届けてくれるので、非常に便利です。一方で販売する側としても、維持管理に経費のかかる実店舗に比べてオンラインショップのサイト管理はパソコン一つで簡単にでき、ネットで広大な中国全土の顧客を相手に商売ができるので、快递(kuai4di4,配達サービス)のシステムさえ整っていれば、オンラインショップの方が利益が上がりはるかにメリットは大きいのです。

こうしたことから淘宝や京东(jing3dong1)といった大手オンラインショッピングサイトの市場シェア率は非常に高く、日本のアマゾンや楽天を遥かに凌駕しています。中国人が買い物する時まず利用するのがこれらのオンラインショッピングサイトで、パソコンだけでなく、スマホアプリ版も利用しています。

もっとも、出品者の中には假货(jia3huo4, ニセモノ)や粗悪品を売る悪質な業者も多くいるので、中国人は買い物の際は鵜の目鷹の目で慎重に吟味します。

こうしたオンラインショッピングの運営側が考え出したセールスチャンスが双十一节です。昨日がちょうど2019年の双十一节でしたが、淘宝ではこの日だけで2000億元(約3兆円)の売上を達成したそうです。

もっとも中国人がこの日有意義な買い物をするかというとそうではありません。販売者側の意図は消費者を煽ってとにかく無駄使いさせることにあるので、この日に慌てて買いだめした衣服や電化製品など、結局一度も使用せず放置してしまうことも少なくありません。中国人にとって「独身の日」は今や最大の「無駄使いの日」と化しつつあります。

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